ページネーションとは?
ページネーション(pagination)とは、長いコンテンツを複数ページに分割して、ユーザーがページを辿れるように分割されたページに番号を割り振ったナビゲーションリンクです。ページ送り、ページ割り、ページ分割などとも呼びます。
大量の画像を表示する場合や、長文を扱うコンテンツがあった場合に、そのまま1ページで表示させるとページの読み込みが遅くなる為、離脱が増えます。
その為、複数ページに分割するといった解決方法がページネーションです。
Googleの検索結果ページ(SERP)でもページネーションを使用しています。1ページ目、2ページ目とページ番号が割り振られて遷移する事ができます。
WordPressなどのコンテンツ管理システムを利用している場合は、ブログのカテゴリ一覧や月別アーカイブ、ECサイトであれば商品カテゴリ一覧ページで1ページ内に表示される記事件数の制限をオーバーすると、2ページ目へ移動するリンクが自動的に表示されます。
ページネーションとSEO
検索エンジン向けに複数ページに渡るコンテンツの関連性を示す為に、以下のようなページネーション用のタグが利用できます。
<link rel=”prev” href=”https://www.allegro-inc.com”>
<link rel=”next” href=”https://www.allegro-inc.com/page-3″>
日本で最も利用者の多いGoogleでは、2019年より大分前にサポートを終了していて、現在はその役目を終えている為、実装してもSEOに関する影響はありません。
ページネーション用のタグがサポートを終了したからといって、Bing等の他の検索エンジンはサポートしていますので、急いでタグの記述を削除する必要はありません。
Google向けページネーション実装の注意点
基本的には特別な作業は必要ありませんが、Googleは複数ページに渡るコンテンツの関連性を理解する為に以下のポイントを見ているようです。そして現時点では一般的なページネーションであればGoogleは特別なタグを必要とする事なく認識できるようになっているようです。
リンクで使用するURLの構造をシンプルにわかりやすくする
従来通り、複数ページに渡る関係性がURL構造でわかるようにしておきましょう。
1ページ目: https://www.allegro-inc.com
2ページ目: https://www.allegro-inc.com/page-2
3ページ目: https://www.allegro-inc.com/page-3
4ページ目: https://www.allegro-inc.com/page-4
ページタイトルにページの番号を表示
ページタイトルは検索結果で表示される場合が多いです。検索エンジン向けにページ間の関係性を示す為に、ページの番号も表示するようにしましょう。
1ページ目: <title>SEO情報とニュースまとめ | アレグロのSEOブログ</title>
2ページ目: <title>SEO情報とニュースまとめ | アレグロのSEOブログ – Part 2</title>
3ページ目: <title>SEO情報とニュースまとめ | アレグロのSEOブログ – Part 3</title>
GoogleのAlan Kent氏のコメントによると、SEOという点では影響はないそうです。ユーザー向けに役に立つようであれば考慮しましょう。
There is a good chance that including the page number in your information about a page will have little effect. I would include the page number if you think it’s gonna help users understand the context of a page. I would not include it on the assumption it’ll help with ranking or increasing the likelihood of the page being indexed.
Alan Kent氏の発言
ヘッダー箇所にページの番号を表示
ページの大見出し等、コンテンツ上部のわかりやすい位置にページ番号を記載。訪問者と検索エンジン向けに何ページ目であるかわかりやすく表示しましょう。
ページネーション用のナビゲーションを配置
前のページ、次のページへのリンクを含むボタンもGoogleは参考にするようです。URLの構造に問題が無いか確認して、前後のページの関係性がわかるナビゲーションリンクを配置しましょう。
ページネーションで2ページ目以降から1ページ目に正規化してはいけない
ページネーションで使用するページに重複するコンテンツはないはずです。このような使い方をすると、ページネーションの2番目のページは表示されても、3ページ目以降は検索結果から除外される場合があり、コンテンツの評価を失うことになります。
検索結果に1ページ目を表示させたい場合はページネーションで使用するページを一つにまとめたコンポーネントページを作り、そこに向けてrel=canonicalを指定する方法があります。
日付の古い順からページネーションした場合
GoogleのSEO office-hoursの質問を要約します。
- 例えばディスカッション形式のスレッドがあって、膨大なコメントがある為にスクロールしやすいようにページを分割して表示しています。新規にコメントがあった場合には、4ページ目か5ページ目に表示されます。この場合にGoogleに新しいコメントがある事を理解してもらう為に適した方法はありますか?
-
どのコメントを優先するべきかで考えてみた方が良いでしょう。例えば4ページ目に追加された場合、Googleはそれを見つける為に1ページ目、2ページ目とクロールしていく必要があります。つまりウェブサイトの主要な部分から遠い事を意味します。私達の視点では、大きなウェイトを与える事はなく、それ程頻繁に再クロールする事もないでしょう。
English Google SEO office-hours from February 18, 2022
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