ページランクとは?
ページランク(PageRank)とは、被リンクの質や数、関連性によってページを評価するGoogleの主要アルゴリズムの一つです。単純にリンクをたくさん集めれば順位が上がるといったものでもありません。品質の高いリンクが多ければページランクも高くなり、そのページの評価も高くなります。またページランクはリンク先のページにも流れていきます。
以前はページランクを表示するGoogleツールバーでアクセスしたページの一定時点のページランクを確認する事ができていましたが現在では完全に廃止されている為、ページランクを確認する事はできません。
現在でもこのような情報を把握したいウェブサイト管理者は多く、SEOプラットフォームの中にはページランクの代わりにページやドメインの評価を数値化して示す機能があります。SE Rankingではページの信頼度を示すPage Trustとドメインの信頼度を示すDomain Trustの二つの指標を独自に提供しています。
尚、各種ツールで提供する信頼度はあくまでも目安となる独自の基準の為、Googleのページランクとは異なります。ウェブサイト全体におけるリンクの評価を確認したい場合には、SE Rankingの被リンク監視(自身の被リンク状況を把握)、被リンクチェッカー(競合の被リンク状況を調査)機能が便利です。
Googleのガイドラインでは、ページランクを意図的に操作するような偽装行為はガイドライン違反となり、評価を下げたり最悪インデックスから削除される事があります。
ページランクの評価の仕組み 質と量どちらが重要?
ページランクはリンクを通して他のページへも渡ります。
質の高いページ、トピックがマッチしているページからのリンクを多く集めたページはページランクが高くなります。
ページランクはリンクや301リダイレクトによって内外のページへ受け継がれます。
特定のページに対してページランクを流さないようにリンクを張る事もでき、その場合はリンクに対してその状況に応じてnofollow、ugc、sponsored属性を付与します。
リンクを張る際のページランクの流れ方
ページランクはリンクの本数分均等に分割されます。例えばページランクを持つあるページから4本のアウトリンクを設定した場合、ページランクは4分割されて流されます。Bというページへ二つリンクを張って、C、Dへもリンクを張った場合のページランクは、Bは、Cの2倍、Dの2倍のページランクが流れるそうです。
同様にオリジナルの公式によると、ページランクは流れるようです。
基本的にはユーザー目線で考えると良いのですが、誰でもできる一般的な例としては、ページ上部のロゴをクリックするとルートページへ移動できるようにするなどがあります。これはユーザーの使い勝手の良いナビゲーションとしてとても重要です。
もし重要なページがあって、そのページへ行くまでにルートから十数回もリンクをたどって行かなけばならないようなサイト設計である場合は問題です。
そのページをルートから辿りやすいように、クリック回数が少ないようにリンクをつけてあげる事でユーザビリティも検索エンジンからの評価も改善するかもしれません。
被リンクの価値は時間が経つと無効化される?
ページランクは外部のウェブサイトからの評価指標のようなもので、数、質の面でそのページの評価を算出します。
一般的には外部のウェブサイトからのリンクがなくならない限りは、ページランクは蓄積されていきます。
一方で時間が経過すると被リンク元のページの階層が深くなり、そのページのページランクも下がる為、結果的に被リンクの価値が薄まっていく事にはなるそうです。
また、次のようなケースではページランクが下がる事もあります。
ページランクの評価が落ちるケース
- 評価の高いページからの被リンクの消失
- 内部リンクやcanonicalの設定ミス wwwあり、なしなど
- リンク販売・購入による直接・間接的なペナルティの影響
ページランクが重要視されるタイプのクエリ
医療や健康の分野など、信頼性が情報の正確性が求められるタイプのクエリでは、ページランクを一つの指標として重要視しています。その他EATに関する評価の比重が強くなります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
ページランクと検索順位
スパムに該当するケース
スパムにはリンク購入、ページランクの操作を目的としたリンク集への登録、カテゴリ登録、相互リンクも含まれます。また、プレスリリースを利用したページランクの獲得も2013年時点でスパムに該当されるようです。
既に大手のカテゴリ登録、プレスリリース配信サイトではリンクにnofollow属性が付与されていますので、ページランクを受け取る事はできません。仮にnofollowが付与されていなくても、プレスリリースのリンクは企業自身が作成するものなので自然なリンクとはみなさず、Googleではほとんどの場合無視するように処理しているようです。
Googleは自然な被リンクを評価します。自然な被リンクを獲得するには、シェアされるようなコンテンツ、コンテンツの質を追求していかなければなりません。
相互リンクはガイドライン違反になる?
相互リンクは自然な形であれば悪影響を及ぼす事は無いようです。とはいえ、その名目でリンクスキームなどに参加する事は避けるべきです。ページランクの操作が目的となってしまうと容易に拡大解釈しがちですので気を付けましょう。
被リンクは信頼度を示す一つのシグナルとなり、検索クエリによっては質の高いコンテンツと自然被リンク獲得により多くの検索ユーザーの目に届くようになります。