Googleアナリティクスでは、リスティングからのアクセスか、検索結果の広告以外からのアクセスかを確認する事ができます。Googleアナリティクスの左メニュー内の「集客」をクリックし、「すべてのトラフィック」の「チャネル」をクリックすると以下のように表示されます。
organicとpaidの違い
- Organic
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organicは費用のかからない自然検索からの訪問の事を指します。トラフィックを得るにはSEOを行います。
SEOを行った効果を調べるにはorganicのトラフィックを見ます。 - Paid
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paidはキーワードのクリック単位で費用が発生するリスティング広告(PPC広告)からの訪問を指します。
Google広告などのPPC広告の効果を見るにはpaidでチェックします。
左メニューの「集客」-「キャンペーン」-「オーガニック検索キーワード」をクリックすると自然検索のみの推移が表示され、「検索広告キーワード」をクリックするとリスティング広告からの訪問推移が表示されます。
SEOとリスティングの活用方法
リスティングとSEOは同じターゲットに対してアプローチする事もありますが、基本的にはそれぞれアプローチするターゲットの規模や、購買までの段階が異なります。
商品名やブランド名を含むクエリ
商品名やブランド名で検索するユーザーの場合は、当然既にその商品の存在を知っている為、購買意欲が高いユーザーである可能性が高いと言えます。
この場合はクリック単価を確認した上で検索広告もSEOも意識して並行して取り組んだ方が良いでしょう。
オーガニック検索結果で1位だとしても、競合がリスティング広告を活用して魅力的な文言で広告を掲載している場合はクリックされる機会を奪われてしまうかもしれません。
インフォメーショナル
検索広告にはあまり向かない
検索ユーザーが何かを調べる際のクエリの場合は、リスティング広告にはあまり向いていません。
訪問者も購買目的で検索しているわけではありませんので、検索広告をクリックしたとしても購入するまでに時間がかかり、投資対効果が見合わない場合が多いです。
SEOとは相性が良い
クエリの意図を理解した上で、検索ユーザーが満足する、競合ページよりも品質の高いコンテンツを作成できれば、オーガニック検索からの集客も増えていきます。
検索ユーザーが調べたい事を解決できるようなコンテンツであれば、社名や商品名、ブランド名も覚えてもらえる機会にもなり、役に立った場合はユーザーから信頼を得られるかもしれません。
そのコンテンツを通して商品の存在を知ってもらい、購買に結びつけるという事が重要です。
一方でオーガニック検索集客は多いものの、全く購買まで結びつかないクエリもありますので、ただ単純にコンテンツを作成していけば良いというわけでもありません。
トランザクショナルクエリ
検索広告に適している
購買意欲の高いクエリの場合は、購入までの期間も短い為、広告に適しています。
また、検索キーワードの単語数が増える程、より目的は明確になります。
特に「サービス」、「地名」、「価格」、「比較」、「評判」といった単語がセットで続くクエリの場合は購買意欲が高いとみなせる為、検索広告の活用も検討しましょう。
SEOではビジネスの種類によっては対応が難しい
例えば特定の商品カテゴリ(例: 冷蔵庫、テレビ、パソコンなど)やローカルビジネスなど、競合が多いビジネスでは、検索ユーザーにとって比較しやすいコンテンツや信頼できるコンテンツが評価されます。
価格比較サイトや地域毎の店舗サービスが比較できるサイトなどが上位に表示されているケースが多いですが、メーカーや地域店舗としての立ち位置ではユーザーが満足できるコンテンツを作成する事は難しく、SEOに取り組める企業は少ないでしょう。
競合のオーガニック・検索広告キーワードを調べるツール
SE Rankingの競合調査ツールを使用すれば、競合サイトで集客に貢献しているオーガニック検索キーワードや、検索広告キーワードを調べる事ができます。
更に、毎月の検索広告キーワードの運用状況や、広告文、タイトルも把握できます。長期的に広告運用しているキーワードは収益性に優れているとみなす事もでき、自社の広告戦略に取り込んでいく事もできます。
このブログはSEOのテーマを取り扱っています。SEOの方法や考え方については以下の記事をご覧ください。