2022年10月14日にスマートフォン検索時にサイト名が表示されるようになり、全ての言語で同様の処理が完了したようです。2023年3月にはデスクトップ検索にもサイト名が表示されるようになりました。
一部のウェブサイトで適切なサイト名が表示されないこともあるようですが、そのような場合はトップページに構造化データを追加することでGoogleに表示すべきサイト名を通知できるようです。
サイト名はサブドメインレベルで指定できる?
モバイル検索、デスクトップ検索ともにドメインレベル、サブドメインレベルでサイト名を指定することができます。一方でサブディレクトリ単位で個別に指定することはできません。www. や m. から始まるサブドメインは例外としてドメインレベルとみなされるようです。
Provide a site name to Google Searc
- 現在、Google 検索はドメインで定義されたサイトにつき 1 つのサイト名のみサポートしています。つまり Google 検索では、サイト名はサブドメイン レベルやサブディレクトリ レベルではなく、ドメインレベルでサポートされています。通常、
www
やm
で始まるサブドメイン名は、ドメインレベルであるとみなされます。
サポートされる:https://example.com
(ドメインレベルのホームページ)
サポートされる:https://www.example.com
(ドメインレベルのホームページとみなされる)
サポートされる:https://m.example.com
(ドメインレベルのホームページとみなされる)
サポートされる:https://news.example.com
(サブドメイン レベルのホームページ)
サポートされない:https://example.com/news
(サブディレクトリ レベルのホームページ)
サイト名に使用できる文字数は?
John Muller氏の発言によると特に制限はないようですが、表示されるデバイスによって長いサイト名は省略されることもあるため、簡潔な文字数使用が推奨されています。一般的に認知されているサイト名の略称があれば、alternateName プロパティを追加して指定することもできます。
<script type="application/ld+json">
{
"@context" : "https://schema.org",
"@type" : "WebSite",
"name" : "Example Company",
"alternateName" : "EC",
"url" : "https://example.com/"
}
</script>
詳しい方法については「Google 検索に対してサイト名を指定する」をご覧ください。
サイト名が正常に表示されないケース
- 構造化データを正しく追加して、Googleがページをインデックスしても意図した通りにサイト名が表示されず、代わりにサイトのドメインが表示されてしまうこともあります。Googleが指定したサイト名を使用すべきか判断できない場合(例えばサイト名が一般的すぎる、他のサブドメインなやサイトで同じ名称が使用されているなど)にこのような結果となることがあるようです。Danny Sullivan氏の回答
- トップページが検索された場合に表示されるサイト名と、下層ページが検索された場合に表示されるサイト名が異なって表示されてしまう不具合がありましたが、こちらは2024年の6月に修正されたようです。
現在でもトップページと下層のディレクトリで、異なるサイト名が表示されるケースはあります。この場合は、Googleの再クロールを促しながら、それでも改善しない場合には別の原因がありそうです。(リダイレクトや正規化などの影響。)