リンクの張り方と発リンク数

リンクを張るという事は、訪問者にリンク先のページをおすすめしている事になります。
言い換えるとリンクを張るという事は、リンク先のページを信頼しているという意味になります。(人に何かをおすすめする時に、信頼できないものはすすめないですよね?)
誤ったリンクの張り方をすれば、訪問者の信頼を裏切り、検索エンジンからも評価されません。
ここではリンクの張り方についてGoogleの解説をもとにご紹介します。

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ページ内で設置するリンクは多すぎるとダメ?

リンクの設置件数に関しては、Googleボットの処理件数が向上した事により昔と今では処理件数が大きく変わってきました。

以前のガイドライン

1ページあたりに設置するリンク数は100以下に抑えます。

現在のガイドライン

1 ページのリンクを妥当な数に抑えます(最大で数千個)。

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リンク数が多い場合の注意点

ページランクはリンクの数分薄まる

念頭に入れておきたい要素がいくつかありますが、ページランクを持つページでは、外部への発リンクを通して流れるページランクの量は、そのリンクの数によって分割されます。

ページランク

もし100個のリンクがあったとすると、ページランクは100に分割されます。(薄まるという意味ですね。)
1000個のリンクであれば1000で割られます。

膨大なリンク数を持つページがあったとすると、各リンクを通して流れるページランクの量は非常に小さくなります。

スパムのように見えてしまう事も

他のケースでは、もしリンク数が非常に膨大であった場合、ユーザーをうんざりさせていたり、スパムのように見えてしまう事もあります。使いにくいナビゲーションは、SEO以前にユーザーの行動に直接悪影響を与える為、そのウェブサイトの問合せ件数や申込件数、注文件数に影響してしまうかもしれません。

サイト内外リンクの例

サイト内リンク、サイト外リンクは下記のようなケースが該当します。
ドメインが異なるページへのリンクはサイト外リンクとなり、同一ドメイン内のページであればサイト内リンクです。

例えばwww.allegro-inc.com内のページでサイト内、サイト外へのリンクを分類すると以下の通りです。

サイト内部への発リンク例

絶対パス<a href=”https://www.allegro-inc.com/abouts/index.php”>会社概要</a>
相対パス<a href=”/contact/”>お問い合わせ</a>
サイト内部への発リンク例

サイト外発リンクパターン例

絶対パス<a href=”https://example.com”>外部ドメインのページへのリンク</a>
サイト外発リンクパターン例

絶対パス・相対パスはSEOに影響する?

尚、リンクを設置する際に、相対パスと絶対パスのどちらを選んだとしてもSEOに関しては影響はないようです。きちんとリンクが目的のページへ向かっている事を確認しましょう。

リンクを設置する際の注意点

アクセス解析でユーザー行動を分類しやすくする為にUTMパラメータ付のリンクをサイト内のリンクとして使用しているサイトを稀に見かけますが、このようなケースではGoogleは混乱してしまう事もあるようです。過剰にUTMパラメータ付きのリンクをサイト内で使用していると以下のような問題が発生するかもしれません。

GoogleのJohn Muller氏が説明しています。

パラメータ有・無URLが混在する場合の問題点

  • UTMパラメータ有りのページと無しのページが混在している場合には、どちらもGoogleは巡回する必要がでてきます。これはGoogleのクローラーにとっては余分な作業です。
  • 仮にそのページがcanonical属性を使用して正規化していた場合でも、Googleはサイト内のリンクと比較してどちらをインデックスしたら妥当なのかを常に判断しなくてはならない。

問題点の一つはGoogleのクローラーにとって親切な設計ではなく、場合によっては途中でクロールをやめてしまう事もあるかもしれません。
もう一つの問題点はcanonicalはとても強力なシグナルですが、内部リンクの方も強いシグナルとして扱われる為、どちらがインデックスされるかはケースバイケースとなるようです。

例えば検索結果に表示されるページのURLが、毎日パラメータ有りのURLと無しのURLとで不安定に変化してしまう可能性があります。このような場合は、当然のことながらユーザー行動を正しく計測しにくくなってしまいます。

John Mueller氏は、出来る限りサイト内のリンクはクリーンに、わかりやすいURLとなるように設置するようにとアドバイスしています。

全てのページからトップページへのリンクはOK 一方で…

サイト内の全てのページからトップページへリンクする事は全く問題ないようです。ただし、全てのページから全てのページへリンクする事は、余程小さなウェブサイトでない限りは避けた方が良さそうです。わかりやすいサイト構造と内部リンク設計を保つ事はとても重要です。

外部サイトへのリンクはランキングファクター?

外部サイトへ向いたリンクの数や質はリンク元(リンク先ではなく)のページの順位に影響するのでしょうか?
GoogleのJohn Mueller氏が回答しています。

自分のページから他のサイトへ外部リンクを設置する事は自分のページの順位に影響しますか?
nofollowを付けたリンクの場合はどうなりますか?

私達の観点では、他のサイトへの外部リンクというのは特にランキングファクターではありません。
ただし、リンクによってはあなたのコンテンツに価値をもたらすかもしれません。
結果的に検索結果で関連性があると判断される可能性はあります。

nofollowであるか、無いかは全く問題ではありません。

良く知られているウェブサイト(おそらくwikipedia)では、全ての外部リンクにnofollowをつけていますがnofollowに関係なく上位に表示されています。検索ユーザーもnofollowに影響される事なく利用しています。

ウェブサイトによっては他のサイトからnofollowのついた広告枠を購入し、多くのトラフィックを獲得する場合もあります。この場合においてもnofollowリンクを獲得する事は全く問題ありません。
nofollowリンクがあなたのウェブサイトに多く向いていても、他の普通のリンクの価値が薄まるという事はありません。

外部サイトに向かうリンクの設置は自身のページ(リンク元)の順位には影響しない

ページ単体で見ると外部サイトへリンク張る行為は、直接的に自身のページのランキングに影響する事はありません。

ただし、Googleには有名なページランクというアルゴリズムがあります。ページランクは、リンクを通ってリンク先のページに評価を受け渡します。リンク先のページからすればランキングファクターである事に間違いありません。

nofollowはページランクを受け渡さない

nofollow属性は主に広告・アフィリエイトリンクやコメントスパム対策に使用する記述でした。検索エンジンのクローラーは、リンク先のページにページランクを受け渡しません。現在はnofollowの他にugcやsponsoredといった新たな属性も登場しています。

バナー広告を販売するサイトや、コメントスパム防止でnofollowをつける際の注意点については、「ページランクを渡さないnofollow属性とは?」で解説しています。

訪問者にもSEOにも配慮したリンクの張り方

訪問者に配慮したリンク

訪問者にとってわかりやすいリンクとは、次のページが何であるか明示されているリンクです。
画像リンクでもアンカーテキストリンクであっても、どちらにしてもリンク先のコンテンツが一目でわかるように記述しましょう。

役に立つリンクとは、SEO目的ではなく訪問者の目線で考えます。
現在見ているページのコンテンツを補足する為のリンクや、関連するページへのリンクであれば役に立ちます。

検索エンジンに配慮したリンク

一方で、検索エンジンは画像リンクよりはテキストリンクを好みます。

画像リンク

画像リンクの場合は、alt属性にリンク先のページがどのような内容なのかを簡潔に記述しましょう。

テキストリンク

テキストリンクの場合には、リンク先のページとマッチしたアンカーテキストリンクを設置すると効果的です。
また、検索エンジンも訪問者同様にリンク元、リンク先のコンテンツの関連性やアンカーテキストがマッチしているかなどを判断しています。

アンカーテキストの張り方については、「アンカーテキストによるSEO効果とサイト内部のページ間被リンク設計」で解説しています。

リンク切れは修正した方が良い

コンテンツを公開してしばらく時間が経過すると、ウェブサイト内のページはもちろん、外部ページにも変化が出てきます。リンク先のページが削除されてしまえばリンク切れが発生してしまい、訪問者にとっても、検索エンジンにとっても、不親切な状態となり、本来受け渡すはずのページランクも流れず、様々な側面で影響が出てくるでしょう。

リンク切れを修正するには、専用のツールを使って月に一度の頻度で定期的に点検すると良いでしょう。SE Rankingの「サイトSEO検査」ツールはおすすめのツールです。

サイトSEO検査
サイトSEO検査でリンク切れを一括チェック

サイトSEO検査ツールのメリット

  • ウェブサイト内の全てのページを巡回してリンク切れなどの問題点を抽出
  • 問題点を検出し、修正アドバイスを含むレポートを作成
  • 定期的なチェックの自動化でアウトバウンドのリンク切れを検出

無料で2週間試せるトライアルアカウントが提供されていますので、現時点のウェブサイトの問題点を抽出する目的だけでも一度お試し頂いてみてはいかがでしょうか?

ツール活用手順

STEP
SE Rankingの無料アカウントを作成

SE Rankingの無料トライアルアカウント作成ページで自身のアカウントを作成しましょう。クレジットカード登録不要で2週間無料で利用できます。

STEP
プロジェクトを作成する

以下の手順に沿って、チェック対象のウェブサイトに関するプロジェクトを作成しましょう。プロジェクトを作成してしばらくすると、サイトSEO検査が完了します。

導入手順

STEP
サイトSEO検査機能へアクセス

左側メニューの「サイトSEO検査」のサブセクションの「問題点レポート」クリックして確認しましょう。

問題点レポート
問題点レポート
STEP
「HTTPステータスコード」セクションをチェック

「HTTPステータスコード」セクションをクリックし、セクション内にサイト内リンクや外部へのリンクに問題が無いか確認しましょう。画像のリンク切れも検出可能です。
更に、問題点の項目をクリックすると改善方法のガイドが表示され、ページ列の数値をクリックすると問題が発生しているページも確認する事ができます。

サイト内リンク、サイト外へのリンクの問題点を一括抽出
サイト内リンク、サイト外へのリンクの問題点を一括抽出

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この記事を書いた人

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。
【著書】
分析が導く 最新SEOプラクティカルガイド」(2022年5月27日発売 技術評論社)
最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(2017年9月20日発売 技術評論社)

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