ページエクスペリエンス アップデート

ページエクスペリエンスはGoogleが使用しているランキングシグナルです。2021年6月16日にGoogleはページエクスペリエンス アップデートを開始し、2021年9月2日に完了しています。そして2022年2月22日にデスクトップ版向けのページエクスペリエンス アップデートが実施され、2022年3月4日に完了しています。

Search Times

ページエクスペリエンス アップデートによる変更

2022年2月にアップデートされた項目

モバイルフレンドリーを除くすべての項目がデスクトップ版にも適用されました。

2021年6月にアップデートされた項目
  • Search Console内にページエクスペリエンス レポートが追加
  • Google検索で全てのウェブページに関してSigned Exchange の利用が可能に
  • AMPはトップニュースカルーセル掲載の必要条件ではなくなる。
  • AMP アイコン/ラベルがなくなる
  • セーフブラウジングがランキングシグナルから除外される。
  • AMP はトップニュース カルーセル掲載の必要条件では完全になくなる。

ページエクスペリエンスアップデートの内容

トップニュース カルーセル掲載の必要条件ではなくなる

このアップデートにより、トップニュースのカルーセルへの掲載の必要条件からAMP対応は削除されます。ページエクスペリエンス指標自体もトップニュースの掲載基準ではないようです。
今後は十分に表示が速い使い勝手の良いページであれば、Googleニュース コンテンツポリシーに沿っていれば掲載される可能性はあるようです。

ページエクスペリエンス アップデートのランキング要素

ページエクスペリエンスのシグナルは以下の通りです。

ページ単位での評価

基本的にはページ単体で評価されるようです。ただし、サイト内の多くのページで同じ問題が発生している場合には、全体に対して影響を与えてしまう可能性はあるそうです。

https://twitter.com/glenngabe/status/1266081231592214529?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1266081231592214529%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.seroundtable.com%2Fgoogle-page-experience-update-29529.html

Googleが十分にウェブサイトの状況を理解できている場合には、カテゴリページや商品ページなどテンプレートの種類やリンク構造によってウェブサイトのセクション毎にスコアが適用されるようです。

English Google SEO office-hours from March 11, 2022

ランキングへの影響度合い

引き続きクエリとの関連性の高い総合的に優れたコンテンツは重要視されるようです。当初は検索結果で同程度の品質のコンテンツが複数あった場合には、タイブレーカー(タイブレーク方式)でページエクスペリエンス指標が優れている方が有利に働く事があると言われていました。これはHTTPSやスピードアップデートの時と同じ扱いに見えます。

その後のJohn Mueller氏の発言から、現在ではページエクスペリエンスはタイブレーク方式以上の影響度がある事が分かっています。

ページエクスペリエンス アップデートへの対応をSearch Console確認する方法

Search Consoleにログインして、左側のメニュー内に「ページ エクスペリエンス」をクリックすると、自身のウェブサイトがページエクスペリエンスに関する各シグナルに対応できているか確認できます。ただし、こちらのレポートは2023年内にSearch Consoleから廃止されるようです。

ページエクスペリエンス状況をSearch Consoleで確認
ページエクスペリエンス状況をSearch Consoleで確認

過去のシグナルに加えてコアウェブバイタルのCLSが新たに追加され、それらをすべて一つのグループとして処理するようになったと言っても良いのかもしれません。


2018年の公開されたGoogleスピードアップデートの内容は今回のページエクスペリエンスアップデートに置き換わったようです。

ページエクスペリエンスに該当する要素は、完璧に対応したとしてもSEOへの影響は小さいと予測されます。むしろスコアが悪い事で評価に悪影響を及ぼす要素とも言えます。ただし、ユーザーの行動に対しては直接影響する為、問題が検出されないように対応する事をおすすめします。

SEOに影響する要素については以下のページでもまとめていますので参考までにご覧ください。

あわせて読みたい
企業のマーケ担当向けSEOチェックリスト 本格的にSEOを行う企業のウェブ担当者の方・システム開発担当者が押さえておくべきSEOの基本事項をチェックリストとしてまとめました。 Googleは200以上のシグナルを活...

SEOに必要な全ての機能を備えた
総合的なSEOプラットフォーム

キーワード順位取得精度100%
競合SEO/PPC調査
詳細なウェブサイト検査

この記事を書いた人

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。
【著書】
分析が導く 最新SEOプラクティカルガイド」(2022年5月27日発売 技術評論社)
最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(2017年9月20日発売 技術評論社)

>>著者情報の詳細

Search Times
閉じる